税務署は相続のどこを見ているのか?最新傾向

こんにちは。
新宿区・千代田区・文京区の相続相談なら
新宿・千代田相続相談センター

相続診断士・プライベートコンサルタントの 乾 浩一 です。

相続のご相談を受けていると、最近とても多い質問があります。

「相続税って、ちゃんと申告すれば大丈夫ですよね?」
「税務署から連絡が来ることって、そんなにあるんですか?」

結論からお伝えすると、
「見られる相続」と「見られにくい相続」には、はっきりとした傾向があります。

この記事では、
税務署が相続のどこを見ているのか
そして なぜ生前の準備が重要なのか を、
できるだけわかりやすく解説します。


「うちは関係ない」と思っていませんか?

税務調査という言葉を聞くと、

  • 資産家
  • 不正をしている人
  • 悪質なケース

だけが対象になる、と思われがちです。

しかし実際には、

  • 特別なことはしていない
  • 指示どおり申告した
  • 普通の家庭

こうしたご家庭にも、
税務署から問い合わせや調査が入るケースが増えています。


なぜ相続は税務署に見られやすいのか

相続は、税務署にとって次のような特徴があります。

  • 金額が大きい
  • 一生に何度も起きない
  • 本人が亡くなっている

つまり、
後から事実確認がしにくい取引なのです。

そのため税務署は、

「申告された内容が本当に正しいか」

を、非常に慎重に見ています。


税務署が最初に見るポイント①

相続財産の全体像

税務署は、申告書を見る前に、

  • どんな財産を持っていそうか
  • 生活状況と合っているか

を大まかに把握しています。

例えば、

  • 都内に自宅がある
  • 賃貸不動産を所有している
  • 過去に高額な収入があった

こうした情報は、
すでに税務署側が把握しているケースが多いのです。


ポイント②

不動産の評価は適切か

最近特に厳しく見られているのが、
不動産の評価です。

  • 路線価評価が妥当か
  • 土地の形状補正は適切か
  • 建物評価に無理がないか

「少しでも評価を下げたい」という気持ちから、
根拠が弱い評価をしてしまうと、
後から否認されやすくなります。


ポイント③

預貯金の動き(名義預金)

相続直前や数年前から、

  • 子ども名義の口座が増えている
  • 親が管理していた通帳がある

こうした場合、
名義預金としてチェックされやすくなります。

ポイントは、

  • 誰が管理していたか
  • 誰が使っていたか

名義だけ変えていても、
実態が親のものであれば、
相続財産として見られます。


ポイント④

生前贈与の内容

生前贈与も、
税務署が非常によく確認する項目です。

  • 贈与契約書はあるか
  • 毎年同じ金額ではないか
  • 贈与税の申告をしているか

「110万円以下だから大丈夫」
と思っていても、
形式が整っていないと否認されることがあります。


ポイント⑤

相続人の申告内容に不自然さはないか

相続税申告書は、
相続人全員の合意を前提に作成されます。

税務署は、

  • 分割内容が極端でないか
  • 特定の人だけ有利になっていないか

といった点も確認しています。


最近の傾向:

「不正」より「準備不足」が指摘されるケースが増加

最近の税務調査では、

  • 悪意のある不正
  • 意図的な隠蔽

よりも、

「よく分からないまま申告した結果、間違っていた」

というケースが非常に多いです。

つまり、

  • 知らなかった
  • 任せきりだった
  • 生前に整理していなかった

これだけで、
追徴課税や修正申告につながる可能性があります。


65歳の相続人の立場で考えてみましょう

あなたが65歳で、

  • 親は80代
  • 都内に自宅と不動産がある
  • 金融資産もそれなりにある

この場合、
税務署から見れば
**「確認すべき相続」**に該当しやすいと言えます。


相続後に慌てる人の共通点

税務署対応で慌てる方の多くが、

  • 財産内容を正確に把握していなかった
  • 親に任せきりだった
  • 生前対策は何もしていなかった

という状況です。

相続が起きてからでは、

  • 時間がない
  • 感情が絡む
  • 判断が遅れる

という悪循環に陥ります。


生前対策は「税務署対策」でもある

生前の相続対策というと、

  • 節税
  • 財産分け

に目が向きがちですが、
実はもう一つ大きな意味があります。

それが、

税務署に説明できる相続にすること

です。

  • なぜこの分け方なのか
  • なぜこの評価なのか
  • なぜこの対策をしたのか

これを第三者に説明できる形にしておくことが重要です。


生前にやっておくべき基本整理

最低限、次の点を整理しておくだけでも、
税務リスクは大きく下がります。

  • 財産の一覧化
  • 不動産の状況確認
  • 預貯金の管理状況
  • 生前贈与の有無

これらは、
「今すぐ何かを決める」必要はありません。


事前相談の大きなメリット

生前に相談していただくことで、

  • 税務署が見そうなポイントが分かる
  • 今後注意すべき点が整理できる
  • 無理な対策を避けられる

というメリットがあります。

相続後の相談よりも、
選択肢が圧倒的に多いのが生前相談です。


新宿・千代田相続相談センターのスタンス

私たちは、

  • 税務署を過度に怖がらせる
  • 不安を煽って対策を迫る

ことはしていません。

「どこを見られやすいのか」
「どこは心配しすぎなくていいのか」

を、
一つひとつ丁寧にお伝えしています。


「まだ相続は先」と思える今が一番の相談タイミング

相続が発生してからでは、

  • 修正ができない
  • 時間が足りない
  • 選択肢が限られる

という状況になります。

何も起きていないだからこそ、
落ち着いて準備ができます。


個別相談のご案内

  • 税務署の目線が気になる方
  • 相続税がかかりそうな方
  • 生前に整理しておきたい方

は、ぜひ一度ご相談ください。

新宿区・千代田区・文京区での
相続事情を踏まえ、
やさしく丁寧にご説明いたします。

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