遺産分割協議とは?揉めやすい理由と防ぐ方法

こんにちは。
新宿区・千代田区・文京区を中心に相続相談を行っております、
相続診断士・プライベートコンサルタントの乾浩一です。

相続のご相談の中で、
私が最も多く耳にする言葉があります。

「うちは仲がいい家族なので、大丈夫だと思っていました」

しかし、実際に相続が始まると、
**多くのご家庭で問題になるのが「遺産分割協議」**です。

  • 争うつもりはなかった
  • 家族仲を壊したくなかった
  • できれば穏やかに終えたかった

そう思っていたにもかかわらず、
気づけば話し合いが進まなくなり、
関係がぎくしゃくしてしまうケースは少なくありません。

この記事では、

  • 遺産分割協議とは何か
  • なぜ遺産分割協議は揉めやすいのか
  • 揉めないためにできる具体的な対策
  • 生前対策の重要性

を、相続の知識がまったくない方にも
わかりやすく、やさしい言葉で解説していきます。


遺産分割協議とは何をする話し合い?

遺産分割協議とは、
相続人全員で、

  • 誰が
  • どの財産を
  • どのように分けるのか

を話し合って決める手続きのことです。

相続が発生すると、
財産は一度、相続人全員の共有状態になります。

そのままでは、

  • 不動産を売る
  • 名義を変更する
  • 相続税を申告する

といったことができません。

そこで必要になるのが、
遺産分割協議です。


遺産分割協議は「相続人全員の合意」が必要

とても重要なポイントがあります。

遺産分割協議は、
相続人全員が合意しなければ成立しません。

たとえ、

  • 一人だけ反対している
  • 連絡が取れない人がいる

このような場合でも、
協議は前に進まなくなります。

これが、
遺産分割協議が長期化・紛争化しやすい
最大の理由のひとつです。


なぜ遺産分割協議は揉めやすいのか?

理由① お金と感情が同時に動くから

遺産分割協議は、
「財産をどう分けるか」というお金の話ですが、
同時に、

  • 親への思い
  • 介護の苦労
  • 不満や我慢

といった感情が一気に噴き出します。

たとえば、

  • 「私は長年、親の面倒を見てきた」
  • 「あなたは何もしてこなかった」
  • 「それなのに同じ取り分なの?」

こうした気持ちは、
決して特別なものではありません。

多くのご家庭で、
心の奥にしまわれていた思いが、
遺産分割協議の場で表に出てくるのです。


理由② 不動産があると分けにくい

新宿区・千代田区・文京区の相続で
特に多いのが、

  • 自宅
  • 賃貸マンション
  • 土地

といった不動産が中心の相続です。

不動産は、

  • 簡単に分けられない
  • 評価額が高い
  • 売るか残すかで意見が分かれる

という特徴があります。

現金であれば割り勘できますが、
不動産はそうはいきません。

これが、
話し合いを難しくする大きな要因になります。


理由③ 相続税の負担が現実問題として重くのしかかる

相続税は、
原則として現金で一括納付です。

都心部の不動産を相続すると、

  • 評価額が高くなる
  • 相続税が想像以上に高額になる

というケースが珍しくありません。

すると、

  • 「誰が税金を払うのか」
  • 「不動産を売らないと払えないのでは」

といった現実的な問題が浮上します。

これが、
相続人同士の対立を深める原因になります。


理由④ 「話し合ったことがない」から

遺産分割協議が揉める多くのケースで、
共通していることがあります。

それは、

生前に、何も話し合っていなかった

という点です。

  • 親がどうしたかったのか
  • どんな思いで財産を築いたのか
  • 何を大切にしていたのか

これを知らないまま話し合いを始めると、
相続人それぞれが
自分の正解を主張することになります。


65歳・女性・相続人の立場で考えてみましょう

あなたは65歳。
定年退職後、パートをしながら穏やかに暮らしています。

親は80代で亡くなり、
都内に自宅といくつかの不動産、
金融資産もある程度残されました。

相続人は、

  • 配偶者
  • 子ども2人(あなたとご兄弟)

この状況で、
遺産分割協議が始まります。

最初は、

「揉めずに決めようね」

そう話していたとしても、

  • 不動産をどうするか
  • 相続税をどう負担するか
  • 誰がどれだけ受け取るか

具体的な話になった途端、
空気が変わることは珍しくありません。


遺産分割協議でよくあるトラブル例

ケース① 共有名義にしたが後悔

「とりあえず平等に」
という理由で不動産を共有名義にしたものの、

  • 売るときに全員の同意が必要
  • 意見が合わず動かせない

結果として、
不動産が塩漬け状態になるケースがあります。


ケース② 介護をした人が不満を抱える

介護をしてきた相続人が、

「何もしていない人と同じなのは納得できない」

と感じるケースです。

感情の対立が激しくなり、
協議が長期化する原因になります。


ケース③ 相続税の支払いで対立

  • 現金を多く相続した人
  • 不動産を多く相続した人

このバランスが悪いと、

「税金が払えない」

という問題が起こります。


遺産分割協議を防ぐ・スムーズにする方法

方法① 遺言書を作成する

遺言書があることで、

  • 分け方の方向性が明確になる
  • 話し合いの土台ができる

という大きな効果があります。


方法② 生前に財産を整理しておく

  • 財産の全体像
  • 不動産の評価
  • 借金の有無

これを整理しておくだけでも、
相続人の負担は大きく減ります。


方法③ 生前に「思い」を伝える

法律や数字だけでなく、

  • なぜこの分け方なのか
  • どんな思いがあるのか

これを言葉で残すことが、
争いを防ぐ大きな力になります。


なぜ「生前対策」が重要なのか

遺産分割協議のトラブルは、
相続が始まってからでは解決が難しいものがほとんどです。

一方で、生前であれば、

  • 冷静に考えられる
  • 選択肢が多い
  • 家族で話し合える

という大きなメリットがあります。


専門家に相談する意味

遺産分割協議は、

  • 法律
  • 税金
  • 不動産
  • 家族関係

が複雑に絡み合います。

専門家が入ることで、

  • 感情と実務を切り分けられる
  • 現実的な選択肢を提示できる
  • トラブルを未然に防げる

という効果があります。


「うちは大丈夫」と思っている方へ

遺産分割協議で揉めるご家庭の多くが、
最初はこうおっしゃいます。

「まさか、うちが揉めるとは思わなかった」

だからこそ、
揉める前の準備が大切なのです。


個別相談のご案内

新宿区・千代田区・文京区を中心に、
相続診断士・プライベートコンサルタントとして、
相続・生前対策の個別相談を行っています。

  • 遺産分割が不安
  • 家族で揉めたくない
  • 生前にできる対策を知りたい

どんなご相談でも構いません。
難しい言葉は使わず、
丁寧に、わかりやすくお話しします。

「もっと早く相談していればよかった」
そう後悔しないために、
ぜひ一度、お話を聞かせてください。

相続診断士・プライベートコンサルタント
乾 浩一