公正証書遺言を作るべき人・作らなくていい人

― あなたのご家庭はどちらに当てはまりますか? ―

新宿区・千代田区・文京区で相続相談を承っております、
新宿・千代田相続相談センター
相続診断士・プライベートコンサルタントの乾浩一です。


はじめに ― 「とりあえず遺言」は本当に正解?

最近、個別相談でよくいただくご質問があります。

「公正証書遺言は作った方がいいのでしょうか?」
「まだ元気ですが、早いですか?」
「費用もかかると聞いて迷っています。」

結論から申し上げますと、

すべての人が必ず公正証書遺言を作るべき、というわけではありません。

しかし一方で、

作らないと大きなリスクになるご家庭も確実に存在します。

大切なのは、

「作るかどうか」ではなく、
“自分の家族に必要かどうか”を正しく判断することです。

今日は、

  • 公正証書遺言とは何か
  • 作るべき人の特徴
  • 作らなくても良いケース
  • 判断を誤ると起こる問題

を、わかりやすく丁寧にお伝えいたします。


そもそも公正証書遺言とは?

遺言書には主に3種類あります。

  1. 自筆証書遺言
  2. 公正証書遺言
  3. 秘密証書遺言

この中で最も安全性が高いのが、
公正証書遺言です。

公証役場で公証人が作成し、
原本が保管されるため、

  • 無効になりにくい
  • 紛失しない
  • 偽造されない
  • 検認手続きが不要

という大きなメリットがあります。


公正証書遺言を作るべき人

では、どんな人が作るべきなのでしょうか?


① 不動産を複数所有している人

都内に

  • 自宅
  • 賃貸アパート
  • 駐車場
  • 投資用マンション

などをお持ちの方。

不動産は「分けにくい財産」です。

遺言書がなければ、

相続人全員で分割協議をする必要があります。

しかし、

  • 住み続けたい人
  • 売却したい人
  • 現金が欲しい人

意見は簡単にはまとまりません。

特に千代田区・新宿区・文京区の不動産は
評価額が高額になる傾向があります。

だからこそ、

公正証書で明確に方針を示すことが重要です。


② 相続税が発生する可能性が高い人

基礎控除は、

3,000万円+600万円×法定相続人

例えば、配偶者と子2人なら4,800万円。

都内不動産があると、
簡単に超えてしまいます。

公正証書遺言があれば、

  • 配偶者特例の設計
  • 小規模宅地の活用
  • 二次相続対策

を戦略的に組み込めます。


③ 家族構成が複雑な人

  • 再婚している
  • 前妻の子がいる
  • 子どもがいない
  • 兄弟姉妹が相続人になる

このような場合、
トラブルリスクは高まります。

公正証書遺言は、
家族関係の整理ツールでもあります。


④ 介護負担に差がある家庭

「長女が同居して介護していた」
「次男は遠方で何もしていない」

こうした状況は、

相続時に感情問題へ発展しやすいです。

遺言書で、

  • 介護への配慮
  • 感謝の言葉

を残すことは、
家族を守ることにつながります。


⑤ 相続人同士の関係が微妙な場合

今は問題がなくても、

お金が絡むと空気は変わります。

「うちは仲が良いから大丈夫」

この言葉ほど危険なものはありません。


公正証書遺言を作らなくても良い可能性がある人

一方で、

必ずしも公正証書が必要でないケースもあります。


① 財産が少額で単純な場合

  • 現金中心
  • 不動産がない
  • 相続税が発生しない

この場合は、自筆証書遺言でも足りる場合があります。


② 相続人が1人のみの場合

子どもが1人だけなら、

争いの可能性は低くなります。


③ すでに財産整理が完了している場合

  • 生前贈与で整理済み
  • 家族信託を活用済み

など、すでに対策済みなら
公正証書遺言は補助的役割になります。


判断を誤ると起こること

「作らなくていいと思っていた」

しかし相続が発生すると、

  • 不動産の共有問題
  • 遺産分割協議の長期化
  • 特例が使えず税金増加
  • 家族関係悪化

取り返しがつかない事態になることがあります。


あなたのケースで考えてみましょう

親御様(80代)が、

  • 都内に自宅
  • 複数不動産
  • 金融資産も一定額保有

相続人は配偶者と子ども2人。

この場合、

公正証書遺言は
ほぼ必須レベルといえます。

理由は明確です。

  • 不動産が分けにくい
  • 相続税が高額
  • 二次相続対策が重要

公正証書遺言は「保険」ではなく「設計図」

多くの方が、

「念のための保険」と考えます。

しかし本質は違います。

公正証書遺言は、

家族の未来設計図です。


私が大切にしていること

私は単に遺言を作るのではなく、

  • 家族関係を整理し
  • 想いを確認し
  • 税務を設計し
  • 将来を見据え

第三の家族として寄り添います。


公正証書遺言の流れ

  1. 財産把握
  2. 相続人確認
  3. 税額試算
  4. 分割シミュレーション
  5. 原案作成
  6. 公証役場手続き

約1〜2か月で完成します。


作るタイミングは?

答えは、

元気なうちに。

判断能力が低下してからでは、
作成できません。


まとめ

公正証書遺言を作るべき人は、

  • 不動産が多い
  • 相続税がかかる
  • 家族関係が複雑
  • 介護差がある
  • 二次相続を考える

作らなくても良い可能性がある人は、

  • 財産が単純
  • 相続人が1人
  • 既に対策済み

しかし最終判断は、

個別事情によります。


最後に

もし今、

  • うちはどちらに当てはまるのか
  • 公正証書が本当に必要か
  • 税金はいくらかかるのか

少しでも迷いがあるなら、

一度、個別相談へお越しください。

新宿・千代田相続相談センターでは、

麹町徒歩1分の会場で
丁寧にお話をお伺いしております。

相続対策は、

「知ってから動く人」が有利です。

ご家族の未来のために、
今できる一歩を一緒に考えましょう。

ご予約を心よりお待ちしております。

新宿・千代田相続相談センター
相続診断士・プライベートコンサルタント
乾 浩一